大地には一面の氷と雪、夜になればオーロラが空に浮かぶ、冬の楽園ラップランド。フィンランドの最北に位置し、北極圏の広大な自然を感じられる場所です。そんな神秘的で美しいラップランドの氷が融ける様子にインスピレーションを得てデザインされたイッタラの名作が「ウルティマ ツーレ/Ultima Thule」シリーズです。
「ウルティマ ツーレ」とは、伝説に登場する架空の島のことで、『日が沈むことのない氷と雪に閉ざされた極北の島』という意味を持ちます。 1968年にストックマンで開催された展示会で発表されたのが、ウルティマ ツーレシリーズの最初の作品となる、これらのグラス。その後、フィンエアーの機内やラウンジ用の器として採用されたことによって、イッタラの知名度とともに、「フィンランドの旅の思い出といえばウルティマ ツーレ」という認識が広まりました。
現在、日本でのイッタラのイメージといえば、「カルティオ」シリーズや「ティーマ」シリーズが代表的。しかし、これらは合併やグループの再編により「ヌータヤルヴィ/Nuutajarvi」や「アラビア/ARABIA」の製品を引き継いだものです。そんな中、ウルティマ ツーレは、50年以上前にイッタラが生み出し、現在でもイッタラによって生産が続いている貴重なシリーズといえるでしょう。