リサ・ラーソンのつくる家ですから、それはもう可愛くて楽しいに決まっているのです。
90年代にスウェーデンの建築会社などのキャンペーンの為に限定数つくられていたものを再び生産するようになった「ニューハウス」。
窓から手を振る人達、屋根に上る猫やフクロウ……と、とにかく賑やかな声が聞こえてきそうなのが「小」。
あ、屋根に寄りかかってくつろいでいるような人もいます。
華やかな模様の壁、大きな窓。
入口脇に無造作に置かれた自転車の脇を通って、きっと誰もが足を踏み入れたくなる、リサ・ラーソンの描き出すファンタジーが堪能できる家です。
艶やかでこっくり深い青色の釉薬にゴールドの縁取りの窓や扉が映えるのが「大」。
こちらは、窓がきちんとくり抜かれていて、小ぶりなキャンドルなら側面から差し入れてつかうことも可能です。屋根にはキャンドルの熱を逃がす穴が2つ。
窓からもれ出る明かりが、柔らかく空間を照らしてくれるはず。
キャンドルを使わない時は、窓枠からニューハウスの中の空間に差し込む光と陰がまるで異国のマルシェを歩いているようなストーリーを語ってくれます。
小さな人形たちを住まわせて、自分だけのニューハウスの物語を紡ぐのも、きっと楽しいです。