靴下は消耗品でしょうか。答えは否。その考えこそ捨てましょう。
古くから日本一の糸の生産地として知られる奈良県。その地で1948年より、糸商を営む「萱澤(かやざわ)商店」の萱澤夫妻が、2014年に立ち上げたブランド「されど/saredo」。
これまで廃棄されていた「落ちわた」を糸に再生し、その糸で靴下やニット帽などをつくっている「されど」から、足元に心地よさをもたらす靴下が届きました。リサイクルコットン100%の糸を使用しているだけでなく、パッケージに使われている紙や表示のシールまですべて再生紙と、エコ精神は細部までいき届いています。ということは、「されど」の製品を選んで使うだけで持続可能でエコな活動に貢献していることになるのです。
でも正直、地球にやさしいだけではファッションに取り入れる理由としては弱いですよね。心配ご無用、この靴下はコットンならではの清々しさとともに、ふっくらと編まれているため肌に心地よく、どのようなコーディネートにも合う絶妙の丈です。
コットンだからどの季節でも快適で、つま先が足にフィットする形状をしており、靴の中でモタつくこともありません。そして、そのカラーバリエーションの豊富さはまさに糸商の強み。「ヴィンテージライム」や「シグナルレッド」はコーディネートのアクセントにぴったりです。どこか素朴な色に心惹かれる「アンティークホワイト」や「ライトグレー」はどんなコーディネートにも馴染んでくれます。「チャコール」や「クロ」、「インディゴ」などの定番カラーもしっかりおさえているので、日々のおしゃれを支えてくれます。
もしつま先に穴が開いたり、かかとが薄くなってきたりしたときはぜひお直しをして履きつづけてください。きっと靴下だけでなく、そんな「使い捨てをしない生活」そのものの良さをしみじみと実感するはずです。