「アルテック/Artek」はフィンランド・ヘルシンキで1935年に立ち上げられた北欧を代表する家具のブランド。創立者の中には建築家アルヴァ・アアルトや彼の妻であるデザイナー、アイノ・アアルトが名を連ねます。インテリア空間を彩る重要な要素のひとつとしてファブリックを捉えていたアアルト夫妻。そんな夫妻の思考がかたちになったようなテキスタイルを使用したクッションカバーのご紹介です。
パターンは3種類。「シエナ/SIENA」は、アルヴァ・アアルトが自宅を飾るためにデザインしたもの。ピアノの鍵盤を思わせるパキッとした柄で、空間のアクセントになります。実際にピアノカバーとして使用していたそうです。
「H55」はスウェーデンのヘルシンボリで行われたデザイン博覧会で発表されたもの。1955年に開催されたことから「55」とつけられました。アアルトの後妻であるエリッサ・アアルトのデザインです。よくみると「H」のかたちがさまざまで手描きされたものだということがよくわかります。それだけ見るとほのぼのとしているかと思いきや、ソファに並べると存外クールな印象に。多面性のある面白い柄です。
「リヴィ/RIVI」はフィンランド語で「行」や「列」という意味。フランス・パリを拠点にするデザイナーユニット、ロナン&エルワン・ブルレック兄弟の作品です。見る向きや色によって印象が変わるのも魅力のひとつ。海の波もしくはフランスパンのようにも見える模様は、筆ペンで描かれているので線の強弱がよくわかります。派手さはないけれどしみじみとした良さがあります。
自宅のソファでのリラックスタイムに欠かせないクッション。そのお供であるクッションカバーは季節や気分によって手軽に替えられるので、北欧デザインをお部屋に取り入れる第一歩として最適なアイテム。同じ柄で揃えたり、マリメッコなど他のブランドデザインと合わせたり、ぜひクリエイティブに遊んでください。