自然界には「1/f(エフぶんのイチ)のゆらぎ」というものがあるのをご存知ですか? 波の音や炎など、自然現象に含まれる一定のゆらぎ(リズム)のことで、人間は、そのゆらぎを見たり聞いたりしていると、心が落ち着くのだそう。
そのゆらぎを、豊かなアロマとともに楽しめるのが、デンマーク・コペンハーゲンにあるデザインスタジオ「フラマ/FRAMA」がつくる「センティッド キャンドル」です。
2011年に創立された「フラマ」は、家具や照明などのプロダクトからインテリアの設計など、ライフスタイル全体をプロデュースするなど、注目を集めているブランド。
そのフラマが2016年にスタートした、フレグランスアイテムを集めた「アポセカリーコレクション」の「センティッドキャンドル」には、世界中のさまざまな場所や建物などから着想を得た香りがつまっています。アポセカリーとは、自然由来の良質な製品に用いられる言葉です。5種類ある香りのどれもが、ジェンダーニュートラル。さらに、ニュアンスのある色味が美しいイタリア製のガラス容器に、木製の蓋がついた美しい佇まいなので、自分へのご褒美や大切な人へのプレゼントにもぴったりです。
デンマークでは居心地のいい時間や空間そのものや、それらを持つことで得られる幸福感を意味する「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉があります。そこには、キャンドルの存在が欠かせません。夜になったらキャンドルを灯し、慌ただしい日常に“ヒュッゲ”を取り入れてみてはいかがでしょうか。
<香りについて>
■セント・ポールズ/ST. PAULS
フラマが最初に手がけたこちらの香りは、フラマがコペンハーゲンで店舗兼スタジオを構える1878年創業の元薬局「セント・ポールズ アポテック/St. Pauls Apotek」の建物からインスパイアされたもの。歴史的保護地区にあるこの建物から想起された、重厚感のなかにフレッシュさを感じる香りです。
成分:レモングラス、コリアンダー、マイソールサンダルウッド、シダーウッド
香り:ハーブ、スパイシー、ウッディ
■1917
デンマーク第2の都市「オーフス/Aarhus」にある「オーフス現代美術館/Kunsthal Aarhus」の100周年を記念しつくられた香り。美術館が設立された1917年に同じく誕生した「シプレー/Chypre」の香りを、現代に合わせて調合しました。
成分:ベルガモット、ライラック、オークモス、パチョリ
香り:フローラル、グリーン、アーシー(大地)
■ブラタン/BERATAN
バリ島中北部の高原地帯ブドゥグルというエリアにある「ウルン・ダヌ・ブラタン寺院」。山々に囲まれたブラタン湖畔に位置するこの寺院にインスパイアされた香りは、どこかなつかしく、あたたかな印象です。
成分:オレンジ、カーネーション、シナモン、サンダルウッド
香り:スパイシー、フローラル、ウッディ
■ディープフォレスト/DEEP FOREST
韓国・ソウルを拠点に活動するクリエイティブ・ブランディング・スタジオ「ビー・マイ・ゲスト」とのコラボレートでディフューザーをつくった際に生まれたフレグランス。寒さ厳しい冬とあたたかく高湿な夏を乗り越え、草花が芽吹く季節を迎えた韓国の森をイメージしてつくられた、モミの木や土を思わせる香りです。
成分:オレンジ、ホワイトローズ、シダーウッド、パチョリ
香り:フローラル、グリーン、ウッディ
■こもれび/KOMOREBI
木々の梢の間から落ちる光を閉じ込めたかのような、繊細な香り。柑橘系の余韻が残る、軽やかでフローラルな香りが、有機的な空間を演出します。
成分:ゆず、オスマンサス、ジャスミン、サイプレス
香り:シトラス、フローラル、ウッディ