フィンランドの航空会社、フィンエアーの機内やラウンジで使われている「イッタラ/iittala」の「ウルティマ ツーレ/Ultima Thule ボウル」。
フィンランドの最北に位置する、ラップランドの氷が解ける様子から着想を得てデザインされた器です。側面には、すりガラスを思わせるこまかなレリーフ、底には、解けはじめたつららを再現したような凹凸があり、見た目の個性に加え、手に持ったときの感触も独特です。
デザインしたフィンランドデザイン界の巨匠、タピオ・ヴィルカラ/Tapio Wirkkala(1915-1985)は、ラップランドにサマーハウスを所有しており、自然豊かな環境の中で描いたスケッチや撮影した写真を、デザインや作品づくりに活かしていました。イッタラ在籍中に400以上の作品を残したヴィルカラ。その中でも、美しく独創的なデザインのウルティマ ツーレは、世界中で認められた名作です。
サイズは、11.5cmと20cmの2種類。11.5cmは、ナッツやドライフルーツなどのスナック、冷奴や枝豆、漬けものなどのおかずやおつまみ、冷製スープやヨーグルトなど汁気のあるもの、プリンやアイスクリームなど冷たいスイーツ、と盛りたくなるものがたくさん。出番の多い汎用性の高いサイズなので、複数づかいもおすすめです。大ぶりな20cmは、そうめんや冷やしうどん、ざるそば、サラダやフルーツなどを盛りつけ、みんなで分ける用途に適したサイズ。どっしりとした安定感を活かして花を生けたり、LEDキャンドルを入れてガラス越しの明かりのゆらぎを眺めたりといった楽しみ方もできます。
自然をモチーフにすることの多かったヴィルカラがつくった氷そのもののような器。そのデザインの妙を、あなたの暮らしに取り入れてみませんか。