フィンランドのインテリアブランド「アルテック/Artek」の「153 ベンチ」は、さまざまなシーンや用途で使うことを想定してつくられた、汎用性の高い木製ベンチ。建築家の「アルヴァ・アアルト/Alvar Aalto」(1898-1976)によって1945年にデザインされ、ブランド独自の技術「L-レッグ/L-Legs」シリーズ後期の名作といわれています。座るだけでなく、テーブルや飾り棚としても活躍してくれます。
座面に施された隙間は、軽量化し、家の中のあらゆる場所に手軽に移動させるためのもの。スリット部分が持ち手にもなり、どこからでも掴みやすいのもアルヴァ・アアルトの計算の内でしょう。
素材には、頑丈なフィンランド産バーチを使用。シンプルなデザインはその用途を限定しないだけでなく、置く場所も選びません。誕生から現在に至るまで、病院や学校などの公共スペース、家庭内など幅広い場所で使われています。

サイズは2種類。「153A」は、長さ112.5cmで、大人2人が並んでゆったりと座ることができる大きさ。ダイニングテーブルに合わせたり、テレビ台やローテーブルとしてもおすすめです。「153B」は、長さ72.5cmで、大人が1人、子どもなら2人が並んで座れます。ベッドやソファのサイドテーブルとしてや、靴を履く際の補助椅子として玄関に置いてもいいでしょう。
暮らしやシチュエーションに合わせて、自由に置き場所や使い方を変えられるアルテックのベンチ。一度使い始めれば、誕生から70年以上が経った今でも愛され続けているその理由を実感するはずです。