緯度の高い北欧の冬に起こる「極夜(きょくや)」。日照時間が極端に短くなるため、ほぼ一日中夜のように暗くなる現象で、長いところでは2ヶ月ほどつづくのだとか。暗くて長い冬の夜を、北欧に暮らす人たちはキャンドルのあかりとともに過ごします。寒い時期をあたたかい気持ちで過ごすためになくてはならないのがキャンドルなのです。
free design16周年のテーマを「夜」にまつわることに決めたとき、最初につくりたいと思ったのが「キャンドルホルダー」でした。北欧の夜の過ごし方をヒントに、キャンドルとともにゆったりとくつろぐ時間を楽しんでもらえたら、と考え、食器や花器などの美しいプロダクトをつくるガラスブランド「フレスコ/fresco」さんに制作を依頼。「フレスコ」の製品は、すべてハンドメイドでつくられており、揺らぎのあるガラスが魅力。そんなガラスを通したキャンドルのあかりはきっと素敵に違いない! と声をかけさせていただきました。
コロンと丸いかたちは、どの角度からもガラス越しの炎を眺められます。手吹きでつくられているので、ひとつとして同じものはありません。グラデーションがかった表情のあるガラス越しにゆれるキャンドルのあかりは幻想的で、眺めていると自然とリラックスします。くつろぎの夜にぴったりなキャンドルホルダーに仕上がりました。
ラインナップは、「夕日」「湖」「オーロラ」「ベリー」「森」「雪」の6種類。すべて自然ゆたかな北欧の景色から着想を得たカラーです。
食卓に並べればいつもとは違う夕食を、バスルームに置けばリラックスしたバスタイムを演出します。晩酌やあたたかな飲みものをゆっくり味わう時間のお供にも。窓辺に並べれば、自然光を通す昼と、キャンドルの明かりをつつむ夜とで変化する様子も楽しめます。
照明を消して、ガラス越しに揺らぐキャンドルの灯火を眺める。それだけで、のんびりとしたあたたかい気持ちになるから不思議……。北欧流の夜時間、あなたも取り入れてみませんか?