スウェーデン語でコーヒーを意味する「kaffi」を逆さ読みして生まれたといわれている、「fika(フィーカ)」。コーヒーと甘いものを楽しむフィーカの文化は、今では北欧全体に広がり、午前と午後に1度ずつ以上とるのだとか。職場の同僚や友人、家族とともに過ごすフィーカは、リフレッシュできるだけでなく、コミュニケーションにおいてもとても大切な時間です。
休みなく黙々と働くことが美徳とされがちな日本でも、新たなアイディアを生み出したり、より効率的に仕事をこなすうえで、フィーカのような時間は必要なはず。「美味しいコーヒーがあるから一緒に飲もうよ」そんな言葉がきっかけとなって、仲間と一緒にくつろぎのひとときを気軽に楽しんでほしい、そんな想いからfree design16周年を記念して生まれたのが「スカンジナビアン コーヒー」です。
焙煎とブレンドをお願いしたのは、静岡にあるロースター「イフニ ロースティング&コー/IFNi ROASTING&CO.」さん。代表の松葉さんは、世界各地に足を運び、その地のコーヒー文化や焙煎などに触れてきた焙煎の達人です。その知識と技術を生かし、日本人が昔から慣れ親しんできたお茶のような、日常に馴染むコーヒーをつくり上げています。そんな松葉さんに、「毎日飲みたくなる北欧のコーヒー」をつくっていただきました。
ラインナップは、北欧のコーヒーを思わせる「アウリンコ/Aurinko」と、デカフェの「クー/Kuu」の2種類。フィンランド語で「太陽」を意味する「アウリンコ」は、「ノルディック・ロースト」とも呼ばれる、短時間の焙煎で仕上げた浅煎りです。さっぱりとしているので、そのままブラックで飲むのがおすすめ。甘いお菓子によく合う、やわらかな酸味とフルーティーな味わいは、仕事の休憩時間や午後のおやつと合わせるのにぴったりなコーヒーです。
美味しいデカフェに出合えない、と嘆いている人にこそ飲んでほしいのが、「クー」。フィンランド語で「月」を意味する「クー」は、香味のよい豆を使い、深煎りで仕上げました。ミルクとの相性がいいので、カフェオレにも向いています。一日のおわりにくつろぐ夜、甘いものと一緒にくつろげるコーヒーです。

ビビッドな絵柄が目をひくパッケージは「colle」さんのデザイン。ロゴマークやパッケージをはじめ、広告、ウェブサイト、オンラインショップ制作など、幅広く活躍するデザインスタジオです。北欧でよく見かけるような、シンプルだけど、思わず手にとりたくなるパッケージに仕上げていただきました。
どちらもギフトボックス(別売)に入れて、コーヒー好きの方やカフェインを控えている方へのプレゼントにすれば、きっと喜ばれるでしょう。
「急がば回れ」ならぬ「急がばフィーカ」。忙しいときほど、ほっとくつろぐひとときを大切にする北欧マインドです。「スカンジナビアン コーヒー」が、フィーカのように豊かな時間を持つきっかけになると嬉しいです。