2024年、スウェーデンのテキスタイルブランド「クリッパン／KLIPPAN」の春夏コレクションとして、数あるデザインの中から選ばれたのは、ウィリアム・モリス（1843-96）の「サンフラワー／Sunflower」。ひまわりとぶどうの房や葉が描かれたデザインは壁紙用として1879年に誕生し、140年以上の長きにわたり人々を魅了しています。同年、スウェーデン南部の小さな町に紡績工場として創業したクリッパンは、今なお暮らしに寄り添い続ける老舗のテキスタイルブランド。偶然にも同じ時代を歩んできた、サンフラワーとクリッパンが時を越えてコラボレーションを果たし、「コットンスロー」という新たなかたちとなって登場しました。
ブルー
その名は知らずとも、モリスのデザインを目にしている人は多いはず。彼の活躍は、芸術や詩など多岐にわたりますが、壁紙やテキスタイル、本の装丁などのデザインが最も有名ではないでしょうか。「モダンデザインの父」とも呼ばれるモリスのデザインには、草花や鳥といった自然界のモチーフが多く描かれ、北欧を含む世界中のモダンデザインに影響を与えました。「いちご泥棒」や「るりはこべ」など、数々の代表作を生み出してきましたが、中でもサンフラワーは単色使いでインテリアに取り入れやすく、モリスデザインの導入編として最適な絵柄です。
ゴールド
ブルー
新しく開発されたコットンスローは、クリッパンのブランケット類の中で最も軽い約516g。ガーゼのようにふわふわとやわらかい肌触りが魅力の新素材です。ちぢみ織りのような凹凸のある織りは、暑い季節にも肌に張りつかず快適に過ごすことができます。
洗濯機で丸洗いしても、その気持ちのいい触り心地は変わりません。サイズは140×200cmで、掛けたり敷いたりの寝具としてだけでなく、ソファカバー、ひざ掛け、ストール、テーブルクロスにとマルチに使えます。多少シワがあっても気にならない素材感は、複数使いするハードルをぐっと下げてくれます。
左からゴールド、ブルー、グリーン
カラーは、「ゴールド」「ブルー」「グリーン」の３色。レースのように繊細な絵柄は、インテリアに華を添えます。気軽に替えることの少ない壁紙になるべくデザインされているから、どんなインテリアにも馴染みやすいのは言わずもがな。モリスの世界観が、美しい暮らしを演出してくれるでしょう。