朝起きて最初に飲む水、仕事中傍らに置いてあるアイスコーヒー、夜の晩酌タイムのビール。1日を通してグラスを使う瞬間はたくさんあります。そんな何気ない日常に寄り添ってくれるのが「アンドーズグラス/ANDO'S GLASS」です。
建築やデザイン、アートのプロデュースなど、多岐に渡り活動しているアンドーギャラリーの安藤孝一氏が、世界を代表するデザイナーであるジャスパー・モリソン/Jasper Morrison氏に「普段使いできるシンプルなグラスをデザインしてほしい」とお願いしたことで生まれたこちらのグラス。
底に至る緩やかなカーブがもたらす柔らかさは、究極にシンプルでありながらも、どこか愛着の湧く佇まい。底が広く、上に行くにしたがって窄まっていく形状は安定感があるので、気軽に使いたくなる理由の一つとも言えるでしょう。

つくっているのは東京墨田区にあるガラスメーカー、松徳硝子(しょうとくがらす)。思い描いた形を忠実に具現化したサンプルを見たモリソン氏は「彼らのガラスの知識と能力は世界の中でも並外れたものだ」と、その技術力の高さに驚き、一発でOKを出したそう。グラスの厚さは約1.2mm。軽くて繊細な質感でありながら、バリウムクリスタルガラスを素材にすることで、優れた耐久性を持っています。気兼ねなく使える丈夫さは、日常使いには欠かせないポイントです。
サイズは、ぽってりと低いショートタイプと細くのっぽなトールタイプの2種類。どちらも水やコーヒー、お茶などどんな飲み物でも受け入れてくれるシンプルさが魅力。ショートは飲み口が広いので、ワインやウィスキーなど香りを楽しむものにも最適。トールはビールグラスとしても活躍してくれます。
「よいグラスというものは、使うたびに喜びがもたらされるものだと思う」と語るモリソン氏。まさに、アンドーズグラスは、手に取るたび、ひと口ごとに楽しみを与えてくれるグラスです。