落ち着いた乳白色の釉薬に器のフチをぐるりと囲む紺色にも見える黒のライン。そして、器の中心には愛らしいネコやイヌ、個性的な花。アンティークのようなどこかクラシカルな印象も併せ持つこのプレートはイギリスの磁器メーカー「ジョン・ジュリアン/John Julian」と日本の陶芸家・鹿児島睦(かごしままこと)さんのコラボレーションによる「ノワール/Noir」シリーズのもの。
愛らしいネコやイヌ、そして植物たちは、鹿児島さんがこの器のために書き下ろした図案をスタンプにし、職人の手によってひとつひとつ押されたものです。食べ物を乗せているときはフチのラインだけのシックな印象ですが、食べ進めていくうちに顔を出す絵柄に思わず笑みがこぼれてしまいます。その姿を見たくて、ついつい急いで食べてしまいそう。
底からわずかに立ち上がり、指が添えやすい幅広なリムがつけられたフォルム。手に持つと少し重く感じますが、その重さのおかげでしっかりと安定します。
よく見ると、釉薬のたまりやうつわ表面の凹みによるわずかな凹凸を感じます。そして、絵柄やフチのラインにはにじみやかすれも。ジョン・ジュリアンの器は、ろくろや回転旋盤による成形から釉掛け、絵柄のスタンプを押す作業まで、職人がすべて手作業で行っているのです。それぞれ表情が違い、ひとつとして同じものは存在しません。届いたうつわをぜひじっくり眺めてみてください。きっとその器だけが持っている個性が見つかるはずです。
サイズは「16cm」と「21cm」の2種類。それぞれのサイズで動物柄と植物柄があります。16cmはパンやデザートを乗せたり、取り皿として使いやすいサイズ。21cmは銘々の器としておかずを盛り付けるなど何かと使える便利なサイズです。