ぽってりと丸いフォルムに、高めにつけられた高台。どこか日本の「茶わん」を思わせる、馴染みのあるかたちをした「デンビー/Denby」の「ライスボウル」。イギリスのブランドですが、中華や和食にも合うことを考えてつくられたのだそうです。
日本の一般的な茶わんと比べると少し大きく感じます。その分、白いご飯を盛るだけでなく、たっぷりのスープやグラノーラを入れたり、サラダボウルとして使うなど幅広く活躍してくれます。割れにくく丈夫なストーンウェア(せっ器)なので、オーブン料理にも。使っていくたびに手に取る回数が増えていくはず。
使い勝手の良さはもちろんですが、豊富なカラーバリエーションも魅力です。鉱石をイメージしたシリーズ「スタジオブルー」が4色、木材をイメージしたシリーズ「スタジオクラフト」が4色あります。
そして、このカラーのバランスが絶妙なのです。「スタジオブルー」の4色は白地に青い釉薬がドットのように広がる「チョーク」から「ペブル」、「フリント」、「コバルト」と、まるで深海へ少しずつ入っていくように、青色が深くなっています。「スタジオクラフト」の4色も、明るくナチュラルな「バーチ」から「エルム」、「チェストナット」、「ウォールナット」と上品で深みのあるブラウンなっていくようなラインナップです。
さらに、ブルーとブラウンを組み合わせてもしっくりくるので、そのときの気分で色の組み合わせを楽しむことができます。使わないときは、積み重ねて食器棚へ。その積み重ねたときのグラデーションがまた美しく、次に使うのが楽しみになります。
デンビーの器は、割れや欠け、ヒビが入らないように、950℃の熱で18時間、さらに1175℃で16時間の2回焼き締めを行っています。さらに、5,000種類もの釉薬を駆使し、創業から200年の歳月をかけて欠けにくい釉薬をつくるなど、使う人のことを考えたこだわりを感じさせます。確かな技術とそのこだわりが、35か国以上で展開され、多くの人に愛され続けている理由なのかもしれません。
「ライスボウル」と聞くと用途が限られてしまいそうですが、実際に使ってみるとあらゆるシーンで使いたくなるほど万能な器だと気づきます。毎日の食卓に欠かせない存在になるはずです。