イギリスのダービーシャー州で200年以上にも渡り、石のように硬い陶磁器「ストーンウェア/せっ器」の製造を行っているブランド「デンビー/Denby」。その歴史は、道路建設の際に良質な粘土が発見されたことからはじまります。創立者のウィリアム・ボーン/William Bourne氏がその粘土の持つ可能性を生かすため、発見された場所の近くに工場を設立し、陶器製のボトルなどの製造をはじめました。現在も、創立当初から変わらず、工場の裏から取れる粘土が使われており、その器たちは、35か国で展開されるなど世界中で愛され続けています。
そのデンビーが製造する「ブレックファーストプレート」。まるでキャンバスに絵具を散らしたような、ワントーン濃い色の釉薬がドットのように広がる佇まいが目を引きます。そして、豊富なカラーバリエーションも魅力のひとつ。鉱石をイメージした青系の「スタジオ ブルー」と木材をイメージした茶系の「スタジオ ブラウン」シリーズ。それぞれ各4色、合計8色の展開があります。いずれも明るい色から暗い色のグラデーションになっており、このカラーが絶妙なのです。
どの色を組み合わせてもしっくりと馴染んでくれます。さらに、同系色の色違いで組み合わせたり、ブルー系とブラウン系で組み合わせるなど、お気に入りの組み合わせを探す楽しみもあります。
魅力はそれだけではありません。デンビーの器は割れにくいように、950℃の熱で18時間、1175℃で16時間と長い時間をかけて2回に分けて焼き締めを行っています。一般的な陶器と比べると粒子と粒子の隙間がなくギュッと詰まっているので、料理の匂いがつきにくい上に、シミなどができる心配もありません。さらに、電子レンジ・オーブン・食洗機でも使用可能。手に持つと少し重たく感じるかもしれませんが、その重さも何だか頼もしく感じます。
サイズは「21cm」と「26cm」の2種類。21cmは、トンカツや焼き魚、ステーキなどのメインになる料理を盛りつけることもできますし、取り皿としても使いやすい大きさです。26cmは、トーストやスクランブルエッグ、サラダをまとめて盛り付けるワンプレート料理に使ったり、家族で取り分ける大皿料理のときにも活躍します。また、フチが立ち上がっているので、カレーやロールキャベツなど汁気のある料理にも使えます。
お皿一杯に盛りつけることもできますが、あえて余白をつくって盛り付けてみてください。無造作に広がる斑点模様が料理をより上品に演出してくれます。
料理を盛りつけられた姿も、ただ積み重ねて出番を待っている姿も美しいデンビーの器。忙しくて簡単な料理しかつくれなかった日でも、グッと魅力的に見せてくれる懐の深い器は、食卓の定番として活躍してくれるはずです。